レーシックの疑問

手術をしても近視は進みますか?

個人差がありますが、手術後も近視が進行するケースはあります。特にもとの近視が強いほど進みやすいと言われています。術後の近視の進行原因として、ひとつは眼軸長(眼の長さ)が伸びることで、若い人に起こりやすいです。もうひとつは、40代以降は水晶体(眼の中のレンズ)の変化によって近視が進行するケースです。しかしながら、全くもとの近視の度数まで戻ることはありません。角膜の厚さに余裕がある場合は再手術で対応できます。再手術される人は全体の5%未満です。

手術で失明することはありませんか?

失明に至るようなことはまずありません。レーシックは失明(視機能を完全に不可逆的に失うこと)を起こす可能性がある眼の部分(網膜や視神経)に触れる手術ではないため、理論上失明することはなく、実際に「レーシックによって失明した」という報告はありません。 ただし、たとえば、感染などのまれな合併症をきっかけに、眼の奥に感染が広がり、網膜や視神経がダメージを受け失明する、というような極めてまれなことが重なってしまう可能性はあります。手術である以上、予測しきれないリスク・合併症はあります。そのため、手術前の適応検査と、術後の注意事項遵守が非常に重要です。

使用するレーザーにより、結果に違いはありますか?

基本的には最新の機械であれば、機種による違いはありません。狙った度数に対して、正確で安定した照射ができるように、しっかりと日々のメンテナンスをされていることは最低条件です。

施設により同じ手術で価格が違うのはなぜですか?

レーシックは、健康保険が適用されない自由診療のため、各施設で自由に価格を設定することができます。各施設で、診療や手術にかかるコストや他国の価格などを参考にして、価格を決めています。手術を確実に安全に実施するにはある程度のコストがかかりますので、価格だけで判断されずに信頼できる施設かどうかを見極めることが大切です。

もう少し待てばもっと良い治療方法が出来る可能性はありますか?

医療機器や医療技術はこれからもより進んでいくと考えますので、新しい治療方法は出てくる可能性はあると思います。手術をする時期は個人の判断となりますが、将来については確実にわかるものではなく、現時点で見え方にお困りの方は、手術を受けるメリットは十分あると考えます。レーシックについては現在の方法においても、効果や安全性が十分確立されていると思います。

見た目が変わることはありますか?

見た目が変わることは基本的にありません。ただ、見えにくいため普段から目を細めていた方は、手術後に見やすくなるため、目を細めなくてもよくなります。また、コンタクトレンズが乾くので、目を大きく開けられない方もいらっしゃいます。そういった方々は、術後に目を大きく開けられるようになったと感じたり、見た目にも目が大きくなる可能性があります。(Hori-Komai Y, Toda I, Tsubota K. Laser in situ keratomileusis: association with increased width of palpebral fissure.)

花粉症の時期は避けた方が良いですか?

術後早期に眼をこすってしまうとフラップがズレて皺になる可能性があります。かゆみが強く眼をこすってしまいそうな場合や、白眼の充血、むくみ等の症状がある場合は、症状が落ち着いてからの手術をお勧めいたします。

どのくらいの方が再手術を受けますか?

近視の度数にもよりますが、平均的に約5%の方が再手術を受けています。度数が強くなるほど再手術率が高くなりなります。再手術の時期は数ヶ月から10数年と非常にばらつきがあります。

白内障の手術が受けられなくなるというのは本当ですか?

白内障手術が受けられなくなることはありません。以前は、白内障手術の際に眼内に入れるレンズの計算が、レーシック術後だと誤差が出やすいと言われていました。現在ではレーシック術後でも眼内レンズ計算は正確に行われるようになり、とくに多くの症例を経験している施設においては問題なく手術ができるようになりました。また、レーシック手術前のデータがあると白内障手術の精度がより上がるため、白内障の手術を受ける施設にレーシック術前のデータを提出してもらうと良いと思います。

年齢制限はありますか?また、受けるのに適した年齢はありますか?

18歳以上の方はどの年齢でも適応となりますが、最も適しているのは20代〜40代と思います。老眼が出てきた方も適応ですが、遠くにしっかりピントをあわせると近くが見えにくくなりますので、ご理解が必要です。対策として、老眼鏡をかける、モノビジョン(片目を遠く、片目を近くに合わせる)、アンダーコレクション(中間くらいにピントをあわせる)などがあります。50代以降になると白内障が出てきている場合があり、白内障手術のほうが適当という判断になることもあります。

避けた方が良い季節はありますか?

特にありません。ただ、重度のドライアイの方は湿度が低く、乾燥する冬季は避けたほうが良いと考えます。また、花粉症の症状がひどい方は、症状が落ち着いてから手術することをお勧めいたします。

施設はどのように選ぶのがよいですか?

術前の検査や説明が十分行っているか、長期にわたって術後のケアをしてくれるか等はとても重要だと考えます。また、医師やスタッフが十分な経験があり、しっかりと時間をかけて対応してもらえるか、信頼関係が築けるか等も重視していただくと良いと思います。

手術を決めるときの注意事項はありますか?

手術のメリット、デメリット、ご自分の目の状態、予算、時間的余裕などを完全にご自身が納得されているかどうかが重要と考えます。少しでも気になる点やご不明な点があれば手術前に医師やスタッフに相談し、ご納得された上で手術を受けることが大切です。

老眼が出ていますが、どのくらいの視力にしたらいいですか?

老眼とは、ピント調節機能(オートフォーカス)が低下する状態です。人は遠くを見てから近くを見る際に、目の中の水晶体を厚くして近くにピントをあわせています。これができなくなるのが老眼です。レーシックではピント調節機能を回復することはできません。したがって、老眼の方は以下の選択肢があります。
1)遠くにしっかり合わせて、近くは老眼鏡をかける。
2)遠くの視力を落とす(近視を少し残す)ことで、近くを見やすくする。遠くはやや弱くなります。どのくらいの視力にするかはその方のライフスタイルによって異なりますので術前にシミュレーションを行い決定いたします。
3)モノビジョンといって、片目を遠く、片目を近くに合わせる。こちらの方法は合う方と合わない方がいらっしゃるので、実際の生活で問題がないかコンタクトレンズ等で事前に十分シミュレーションを行ってから決定されることをお勧めいたします。

手術時に目が動いても大丈夫ですか?

アイトラッキングというシステムにより、エキシマレーザーが眼の動きを追従するようになっています。あまりにも大きく目が動いた場合はレーザーが止まるようになっていますので、ご安心ください。

手術中に地震や余震などがきても大丈夫ですか?

規模にもよりますが、状況により一時手術は中断し、患者様を第一に安全を確保させて頂きます。中断しても、そこから続きを行うことが可能です。

手術中に停電があったときはどうなりますか?

手術機器には予備電源を搭載しております。突然機械が止まったり部屋の電気が切れたりはしませんのでご安心ください。

手術中に緊張してしまいそうです。どうしたらいいですか?

手術前日は十分に休息をとっていただき、当日は気分を落ち着ける薬をお渡しいたします。手術室においてもリラックスできるような工夫や、声掛けなどをさせて頂きます。

手術後将来なにか出来なくなる事はありますか?

基本的には手術後においても通常の目と変わらず、日常生活に制限はありません。ただし格闘技等のコンタクトスポーツや激しく目をぶつける危険がある職業の方は、まれに外傷によってフラップがずれてしまう危険性があります。その場合は違うタイプの手術をお勧めいたします。

手術後出来なくなる治療はありますか?

手術後に、何らかの目の病気が見つかったとしても出来ない治療はありません。ただ、レーシック後は角膜が平坦化しますので、ハードコンタクトレンズが種類によっては装用しにくくなる場合があります。

手術によって白内障や緑内障のリスクが上がりますか?

もともと眼軸長が長い近視眼の場合は白内障や緑内障のリスクが高いことがわかっています。しかし、レーシックを受けたからといってリスクが上がることはありません。レーシック後は角膜が薄くなることで眼圧の測定値が低めに出ることがありますので、緑内障の診断には注意が必要です。

手術後どのくらいの視力になりますか?

個人差がありますが、手術前に測定した視力検査の最高視力が目安になります。目標視力はご希望で設定することができますが、手術前に最高視力以上を目標にすることはできません。たとえば最高視力が1.2の方は1.2が目標で、2.0となるのは困難です。初回の手術で目標達成する確率は90-95%程度です。

手術後のドライアイはどのくらい続きますか?

個人差はありますが、1~3か月程度で元の状態に戻ります。

光のにじみが出ると聞きましたが、運転はできますか?

基本的に運転が不可能になることはありません。視力が予定通り回復していれば、昼は問題なく運転することは可能です。光に敏感な方や近視が強かった方は、手術後の夜の光の見え方を確認してから運転をするようにしてください。

手術後に市販薬やカラーコンタクトレンズは使えますか?

手術後1か月を過ぎれば、市販薬の点眼やカラーコンタクトレンズの使用は可能です。

手術をしたら一生視力を維持できますか?

手術後はほとんどの方が良好な裸眼視力を維持されています。ただし、人間の体は一定ではないので、100%視力を維持できるということはありません。加齢によって視力低下はありえます。とくに近視・乱視が非常に強い方はその可能性があります。およそ5%くらいの方に”近視化”がありますが、元の視力まで低下してくるということはまずありません。また、他の眼の病気により視力が低下する可能性はあります。
代表的な疾患は加齢に伴う白内障で、70歳くらいまでに80%の方が発症するといわれています。

手術後仕事を休む必要はありますか?

レーシックは術後のダウンタイムがほとんどないので、デスクワークでしたら翌日以降可能ですが、手術翌日はできるだけ眼を休める環境を作ってください。ご相談翌日は仕事がお休みできれば理想的です。戸外でのハードな仕事の場合は医師とご相談ください。

もともとドライアイです。手術後はどの様に対応すれば良いですか?

術前からドライアイの方は、術後のドライアイが長引く場合があります。症状の程度により適切なドライアイ治療を行います。基本的にはドライアイ用の点眼薬での治療となりますが、ドライアイ症状が強い場合は、涙点プラグという、一時的に涙の排出口を塞ぎ、目に涙が溜まりやすくする治療などを行います。また、重症のドライアイの方は、フラップを作成しないレーシック以外の方法(ICLやSMILE)をお勧めいたします。

LASIKをすると老眼になりやすくなりますか?

LASIKをすることで老眼が進行するということはありません。しかし、手術前に眼鏡やコンタクトレンズの度数は弱めに処方されている場合は、レーシックで完全矯正(遠くに合わせる)すると、術前に比較して近くが見えにくく感じる場合があります。どの程度近視を矯正するか、手術前に遠近の見え方をシミュレーションすることが大切です。

パソコンを控えるなど、視力を維持するためにやっておいた方がいいことはありますか?

術後に近くを長時間見続けると、近視進行が助長される可能性があります。また、スマホやパソコンなどのデバイスから放出されるブルーライトも目の疲れを誘発する可能性があります。一定時間ごとに適度に目を休める事が良いと考えます。

手術後、紫外線は問題ないですか?

手術後に限らず一般的に、長時間紫外線を浴びると眼に悪影響を及ぼす可能性があります。特に日差しが強い日は帽子やサングラスの装用をお勧めいたします。

格闘技をしていますが、手術はできますか?

格闘技の種類によりますが、眼に衝撃を受けるリスクのあるスポーツの場合は、フラップがズレてしまう可能性があるためフラップを作成しないPRK、SMILE、ICL等の手術をお勧め致します。

まつ毛のエクステをしていますが、手術に影響ありますか?

基本的には問題ありませんが、手術中に取れてしまう可能性もありますので、その点はご理解が必要です。また、術後最低1か月はまつ毛エクステの施術は控えてください。

マッサージなど顔の施術はいつから可能ですか?

手術後1ヶ月後から可能ですが、術後の眼の状態によってその期間が延びる事もあります。経過観察の際に医師と相談してください。

ダイビングの水圧は問題ないですか?

手術後1ヶ月経過すれば問題ありませんが、ゴーグルの使用をお勧めいたします。温泉、プール、海水浴なども術後1ヶ月は控えてください。

妊活中です。妊娠の可能性があっても手術できますか?

妊娠期間中はホルモン変化により屈折度数が不安定になるといわれており、この事がレーシックの矯正精度に影響する事が考えられます。また、妊娠中は内服薬などの使用ができない場合があります。このような観点から、妊娠中は手術をお勧めいたしません。

飛行機など気圧が変わっても問題は起きませんか?

気圧についてはレーシック直後でも問題ありませんのでご安心ください。しかし、機内は乾燥しているのでレーシック術後のドライアイを悪化させてしまう可能性があります。しっかりドライアイ用の点眼をしていただき、アイマスク等で対処していただくと良いでしょう。

お問い合わせ 安心LASIKネットワーク事務局

TEL:03-6456-4018

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