ドクターズコラム

眼科の最新の話題、レーシックに関する役立つ知識など、
安心レーシックネットワークの眼科医による
フリーコラムです。

私がLASIKを始めたきっかけ

南青山アイクリニック 戸田郁子

 私がレーザー屈折矯正手術を初めて行ったのは、1992年のことでした。当時私は、東京歯科大学市川総合病院眼科に勤務しており、毎日外来でドライアイの患者様の診療にあたっておりました。ドライアイの患者様の多くは、乾燥による症状のためコンタクトレンズ装用が難しく(コンタクトレンズ不耐症)、かといって職業的あるいは美容的など様々な理由で眼鏡も使えないことがあり、とても困っていらっしゃいました。なんとか近視を治せる方法があったら、ドライアイの画期的な治療なのに、、と常々考えておりました。ちょうどそのころ欧米においてエキシマレーザー屈折矯正手術が臨床応用され、海外情報を収集すればするほど「これだ!」と思いました。ただ、もちろん未認可の新しい治療ですし、器械も病院で購入できるわけもなく、興味だけが先走っておりました。そんなある日、千葉県内での眼科医の集まりで、レーザーを個人輸入し導入していたある開業医の先生と知り合い、「どうぞぜひ使ってみてください」という有り難い申し出をいただき、治療を開始させていただくことになりました。
 はじめは病院職員や知人など、コンタクトの不具合で本当に困っている方を対象に開始しました。そのころの技術はPRKで、角膜を表面から直接削る方法で、術後の痛みもあるし、視力回復には1週間かかりましたが、劇的に見えるようになってコンタクトレンズから開放された方々を目の当たりにし、とても感激したことを今でも鮮明に覚えています。とくに、近々結婚式を控えているものの、コンタクトを入れると眼が真っ赤になってしまう、という病院職員の女性は、PRKを受けてバージンロードを裸眼で歩けました!と涙していました。
 その後PRKは改良されLASIKが世界的に広まりました。精度が高く、安全で、長期間の安定性もいい、さらにダウンタイム(痛みや見えなくて生活が制限される術後期間)がほとんどないなどの利点が、これだけポピュラーになった理由と思います。
 裸眼で生活できる便利さ、コンタクトレンズのわずらわしさから開放されるすばらしさ、など、屈折矯正手術は生活の質(QOL)の向上につながり、人生を前向きに過ごすことを後押しすると思います。最初のPRKでの感動体験を、多くの人に広めていきたいという思いで30年近く診療に携わって参りました。一方で、LASIKはすべての視力不良に適応になるわけでなく、ICLなどの他の方法の中から適切な方法を選ぶ必要があること、残念ながら手術が向いていない方も多いことも学びました。今までの経験から、患者様にはLASIKのいい面、悪い面も公平にしっかり伝えることが大切と思っています。
 将来的には、LASIKやICLよりももっとすばらしい屈折矯正手術が開発される可能性はあると思います。また、最近では近視自体にならないような子供の近視進行予防の研究も進んでおり、屈折矯正手術自体がいらなくなる日もくるかもしれません。それまでの間、術後に喜ぶ患者様と一緒に喜び、満足されていない患者様には問題を解決すべく寄り添う、丁寧な診療を続けていきたいと思っています。

2021年7月1日

レーシックを受けて23年が経ちました!

みなとみらいアイクリニック 荒井宏幸

 私がレーシックを受けたのは、1998年6月です。前慶應義塾大学教授の坪田一男先生にレーシック手術を学んでくるように米国のサンタモニカにあるクリニックへ派遣して頂いたのです。当時、日本ではレ-シックを行える施設はほとんどありませんでした。レーシック手術を学んでいくうちに、その最先端の技術が好きになり、日本に戻って患者さんにレーシックを勧める時に、自分が眼鏡をかけていると説得力はないかな、と思いその場で手術をお願いしました。

レーシック手術直後の筆者

 手術の原理や手術後の目の様子を知っていたので、恐さはありませんでした。研修が終わり帰国した時には、まわりの人達がとても驚いていたのを覚えています。自分のクリニックの開業が1ヶ月後に迫っている時に、目の手術をして「何かあったらどうするのか」という心配の声もありましたが、そのリスクはほとんど無いことがわかっていたので「レーシックは安全だから大丈夫です」と説明していました。むしろ自分にとってレーシックを受けるチャンスは、この時期しかありませんでしたので、今ではとても良いタイミングだったように思います。
 それから23年間の快適な裸眼での生活は、いわゆる「プライスレス」です。もう今では裸眼が普通になってしまい、そのありがたさを忘れかけているくらいです。朝起きてすぐに動ける、汗だくでスポーツする、3Dのゴーグルをかける、地震で夜中に飛び起きるなど、考えてみるといろいろな恩恵があることがわかりました。現在は老眼も自覚していて、必要時には老眼鏡をかけていますが、日常的には裸眼のまま生活しています。今の見え方に不満はないからです。
 レーシックに限らず、ICL手術や老眼の多焦点眼内レンズなど、裸眼で生活するための手術を中心に診療をしていますが、今でも感じることは「受けた人にしかわからないプライスレスな感覚」というものがあるという事です。手術というリスクを踏まえて一歩前に進もうとする患者さんに対して、私ができることは、丁寧で正確な手術を完遂することです。そのための研究や工夫をこの23年間続けていますし、これからも継続してゆこうと決心しています。眼科医療の現場でも最新の医療機器が次々に出てきます。しかし機械を扱うのは人間であり、その経験やさじ加減を踏まえて最新の機器を操ることができれば、最善の結果が得られるようになるのではないかと思っています。

2021年6月4日

レーシックを始めて20年

医療法人コスモス会フジモト眼科 藤本可芳子

 2000年 厚労省がレーシックを認可してすぐに手術を始めました。まだ、屈折矯正手術が認知される前で、自費治療がとても珍しかったころです。それまでに近視手術ではRK手術がありましたが、適応以上に切開した場合、角膜に混濁が発生したり遠視化の合併症が報告されており、日本ではとても批判的でした。
 エキシマレーザーで角膜の屈折力を変えて近視や乱視、遠視までも治すという画期的な手術が海外の学会で絶賛され、日本に導入されるのを心待ちに待って始めました。私はずっと裸眼で1.5の視力があり、見えにくい感覚がわからなかったのですが、ある日カラーコンタクトを入れると、度数ゼロにもかかわらず視力が下がりぼやけて見えて、見えない不自由さがわかり、裸眼の視力の質を追求し、見える喜びを提供したいと思いました。
 私の主人や親類、医師や看護師など多くの医療関係者にも手術を行い、皆さん、とても快適に仕事もでき、裸眼で生活できるようになった喜びを感謝してくれています。
 一時、美容系クリニックで不適切な手術が行なわれ、術後視力が出ない患者さんがおられ、集団訴訟になったことで一気にこの手術を希望する方が減りましたが、2020年頃より、当院では患者数が増加しています。ICL手術が注目されたことを機会に、視力回復手術として長い歴史のあるこの手術の安全性や確実性が見直されてきたのだと感じています。
 また、かつてレーシック手術を受けられた患者さんの子供たちが、手術を希望して来院されるようになってきました。この手術のメリットを感じて頂いていること、ご自分の子供たちにも受けさせたいと思っておられることが、とても嬉しく思い、この手術をこれからもしっかりと続けていきたいと強く思っております。

2021年4月15日

ICLかレーシックか?

名古屋アイクリニック 中村友昭

 最近の傾向として、患者様の多くがICLを選択する傾向にあります。
 私がレーシックを始めたのが1999年、ICLは2003年ですが、レーシックが全盛であった10年ほど前は、レーシックが適応にならない高度な近視の方のみにICLをしていました。適応検査時に、レーシックは出来ないのでICLでとお話すると、涙を流される方もおられました。また、ICLのことをご存じでない方も多くおられました。
 それが昨今は、著名人がICLを受けたこともきっかけとなりICLの認知度が高まり、またICLの安全性も高まったこともあり、その適応は拡がり、レーシックが十分可能な軽度や中等度の近視の方もICLを選択されるようになってきました。その多くの方は、費用が高いにも関わらず、角膜を削るのではなく、取り出せば元に戻せるといった安心感から選ばれているようです。
 では、私の患者様へお示しする基準はどうしているかというと、近視の度数でいうと6ディオプターまでの軽度から中度の近視の方であれば、角膜に問題がない限りレーシック(最近ではスマイル)をお薦めしています。レーシックは安全性とともに有効性も高く、強い近視の方でなければとてもよい結果が出ます。また、長期に渡り安定しています。当院へは初期にレーシックを受けられて既に15年以上を経過している方も受診されています。さすがに老眼は出て近くが見えにくくなってきたと言われますが、本当に快適に過ごしていますと言われます。そして、そのような方々のお子様もそろそろレーシック適齢期となり、お子様にも手術を受けさせたいと言われて来られることも多くなりました。ちなみに私の娘も1年半前にスマイルを受けました。軽い近視なので、ICLではなくスマイルを選択し、視力も両眼2.0となり、快適に過ごしております。
 このように、屈折矯正手術のゴールデンスタンダードは、いまだレーシックではないかと考えております。

2020年11月4日

屈折矯正手術(レーシック)とコンタクトレンズと眼鏡、選ぶのはあなたです。

京都府立医大眼科 稗田 牧

 遠く見ていますか!広い視野で遠くまで見てください。

 屈折矯正手術は遠くまで見えた自分の視力を取り戻すイベントです。

 視力を良くするための手段としては、眼鏡やコンタクトレンズと役割は同じです。ただ、手術なので医師に直接施術されなくてはいけません。医師の技量や能力に頼る部分があります。手術というとあまり楽しい気分にはなれません。

 人は生まれたときは「遠視」といって、目が緊張しないとピントがあわない状態です。小学生になると遠視が減って「正視」という、普通にしていても遠くの山までピントがあい、無意識のピント合わせで、あらゆるものにピントがあうようになります。小学校高学年になると「近視」といって、ピントが遠いところにあわなくなります。これは近くばかりみていることによって、「正視」から道をはずれてしまった状態です。どこでもピントがあう正視のままにとどまるのでなく、近くさえ見ておけば良いという習慣が起こした結果です。

 若気の至り、力を過信して使いすぎてしまったのかもしれません。成長期で体全体が大きくなるタイミングで、眼だけが大きくなりすぎてしまうのです。眼は変形して円形から楕円体となり補助具なしには遠くがみえなくなります。

 失った視力を取り戻す!!

 屈折矯正手術によって小学生の自分の視力を取り戻すことができたら、様々な可能性が広がるはずです。眼鏡やコンタクトレンズがうまくいかない人にとって、そのかわりとして屈折矯正手術は存在します。よく考えて、後悔しないように決断してください。

2020年10月12日

~健康のために太陽光を浴びよう!~

慶應義塾大学医学部眼科学教室教授 坪田一男

 コロナ対策でSocial Distanceの重要性が叫ばれ、在宅ワークやリモートによる学習など、ライフスタイルが急変しました。4月~5月の緊急事態宣言下では、Stayhomeの合言葉とともに、みんながお家で過ごす、という異例の事態となり、緊急事態宣言が解除されてからも、お家時間が長くなりがち。そして今度は猛暑の日々。熱中症対策も重要な今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 先日、僕が代表を務める近視予防フォーラムで、このコロナ禍での子どもたちのライフスタイルについて調査しました。すると、思った通り、子どもたちの生活が大きく変わっていました。ただでさえ減少傾向であった屋外で過ごす時間がさらに減って、1日平均35分ということがわかりました。1年前の61分と比べても激減しています。
 この状況で、親御さんは子どもたちの健康や視力低下を心配していることもわかりましたが、それは主に、運動不足と、スマホやタブレットを見る時間が長くなったことを心配されているようでした。外に出て太陽光を浴びないことが、近視の大きな要因であるということは、まだまだ知られていないようです。

 世界の近視研究で、1日2時間(1週間で14時間)外で過ごしているこどもは近視になりにくいということがわかっています。近くをたくさん見て、勉強をたくさんすると近視になりやすいのですが、それでも同時に外遊びの時間が長いと、近視になりにくい。近くを見ることよりも、屋外で過ごす影響の方が大きく、それはどうも「太陽光」にある、ということがわかってきたのです。
 僕たち、慶應の近視研究チームは、なぜ屋外で過ごすことが近視予防になるのか、そのカギとなる発見をして2017年に報告しました。太陽光に含まれるバイオレットライトが、近視の予防、近視進行の抑制に関わる遺伝子を活性化することがわかったのです。
 バイオレットライトは、紫外線に近い可視光で、窓ガラスや眼鏡などの紫外線カットとともにほとんど遮断されてしまいます。また、蛍光灯やLEDライトにも含まれていません。つまり、室内ではバイオレットライトがほとんどないのです。窓から陽が入る明るい部屋でも、窓を閉めていたら、バイオレットライトは遮断されてしまいます。
 そのため、世界の近視研究者は、このコロナ禍で、近視がますます増えるだろうと警鐘を鳴らしています。

 太陽光は、近視予防のみならず、免疫力、骨の健康、脳の健康など、大人にも子どもにも必要な光です。学校がお休みの子どもたちの外遊びの時間、太陽光をあびる時間を意識してつくることが重要です。「窓をあけて窓際で過ごす」「庭やベランダに出る」「散歩に出る」を心がけましょう。
 また、メガネを使用されているお子さんには、バイオレットライトを通すレンズがJINSから発売されています。現在、臨床研究の途中ですが、ぜひ試してみてください。

 以前、患者さんや取材の方から「メガネをかけると近視が進む気がします」といわれて、今までは「そんなことないですよ。ちゃんとかけてください」と言っていましたが、このバイオレットライトの発見から、もしかしたら、メガネでバイオレットライトが遮断されて、近視が進むのかもしれない、という考えに変わってきました。まだ、確実なエビデンスはありませんが、これからも研究を進めていきたいと思います。
 また、近視の初期で、黒板を見る時はメガネが必要でも、近くはメガネなしで見えるようであれば、家で読書や勉強をするときはメガネを使わなくてもOKです。そして、ときどき休んで体を動かす。遠くを見る。そして何より、外に出て太陽光をあびる!ことを意識しましょう。

 もう近視になってしまった大人も、それ以上進まないように注意したいものです。レーシックで裸眼になると、近視が進みにくいことが報告されています。日本ではレーシックを受ける方が減っていますが、とてもいい治療だと思っています。ぜひ本ネットワークの施設にご相談ください。

2020年8月26日

老眼世代のLASIK、わたしもLASIKを受けました(^^)

めじろ安田眼科/聖路加国際病院 安田明弘

 みなさんこんにちは。LASIKで使用するエキシマレーザーが2000年1月に国内承認を受けてすでに19年以上が経ちました。日本だけでなくLASIKは全世界的に普及し、これまでに世界で推計約4000万人以上の人たちが手術を受けているそうです。私が屈折矯正手術を始めたのが1996年、これまでに2万件以上のLASIK手術を行い視力回復のお手伝いをしてまいりました。その間もレーザー機器の開発は進み、この10年間はレーザーの性能は最高潮に達していて、LASIKは視力回復手術の主流の方法として定着しています。
 そして私も5年前、46歳の時にLASIKを受けました。理由はコンタクトレンズ中のドライアイです。もともと私はコンタクトレンズで不自由なく仕事も生活もできていたのでLASIKを受けないでいましたが、40歳を超えた頃からコンタクトレンズ装用中のドライアイが辛くなり、ドライアイ治療を行っても短時間しかコンタクトレンズを装用できなくなりました。使い捨てソフトコンタクトレンズを午前診療後にはずして昼休みは眼鏡で過ごし、午後は手術前につけて終わったら捨て、仕事のあとスポーツジムでつけては捨て、1日に両眼で6枚のコンタクトレンズを使い捨てていました。
 コンタクトレンズをつけると老眼も感じていましたが、老眼鏡をかけてでも裸眼で遠くをしっかり見たいと思いLASIKを受けたのです。手術中は期待感でわくわくして、まったく緊張しませんでした。手術は期待以上の結果でドライアイを感じなくなり、仕事やスポーツ、運転、温泉など裸眼でみえていることが楽しく、生活全般がより活動的になりました。
 5年たった今でも1.5見えていますが、覚悟していた老眼もそろそろ限界を感じていますがそれほど苦にならず、老眼鏡はまだ常用していません。
 私がLASIKを受けた2年後の2016年、アメリカの有名医学雑誌に「コンタクトレンズでドライアイの患者さんはLASIKを受けるとドライアイが楽になり、LASIK後の満足度が高かった」という論文が発表されました(Ophthalmology, 123: 1659-66, 2016)。まさに私の経験が科学的にも証明されたのです。
 近視の人は老眼になってもメガネをはずせば手元が見えるので「LASIKを受けると逆に老眼鏡が必要になるので困りますよ」と、ほとんどの眼科の先生は説明すると思います。私も老眼世代の患者さんには必ず同じ説明をしますが、活動的なライフスタイルの人ほど遠くの見え方も重要です。残念ながら老眼を治すLASIKはありませんが、両眼または片眼のみ弱めに治し老眼の負担を減らす工夫をしたり、私のように老眼鏡を使う覚悟で遠くにピッタリ合わせてLASIKを受けるのも一つの選択肢です。
 老眼世代でも、LASIKは生活全般を快適にできる素晴らしい手術だと、自分がLASIKを受けてあらためて感じている今日この頃です。

2019年9月10日

私がレーシック医師を志したきっかけ

医療法人すぎもと眼科理事長 杉本栄一郎

 屈折矯正を専門にして9年目になります、すぎもと眼科の杉本栄一郎です。ごく普通の眼科医だった私が、眼科医11年目にして突如、屈折矯正を志したのか。きっかけはみなとみらいアイクリニックの荒井宏幸先生です。今回はその時の事について書いてみたいと思います。
 広島大学病院とその関連病院でおもに緑内障の臨床、研究に携わった後、10年目の時、すぎもと眼科を開業しました。同時に広島市眼科医会の理事に就任したのですが、広島市眼科医会総会の特別講師として、みなとみらいアイクリニックの荒井宏幸先生をお招きしたのが初めての出会いです。多焦点IOLについての講演の後の飲み会で荒井先生は「本当なら多焦点IOLは術後タッチアップできるレーシック医師が扱うべきなんだけどね」と言われました。レーシックはほとんどの大学病院では学ぶ機会すらないと嘆くと、「杉ちゃんが本気でLASIKをやるなら、僕が責任をもって、すべてを教える」と言われました。初めて会った一介の眼科医に、ここまで言えるものなのかと、感動したことを覚えています。
 すぐに、みなとみらいアイクリニックに見学にいかせていただきました。手術翌日、レーシックをうけた患者さまの見える喜びと笑顔は忘れることができません。それまで正直、「LASIKは美容系クリニックが行っている怪しい手術」という印象しかなかったのですが、荒井先生の臨床を目の当たりにして、屈折矯正は患者さまにとって非常に有益な治療であり、同時に屈折矯正はきちんとした眼科医が正しく行うべき分野だと強く実感しました。
 開業してまだ1年しか経っていませんでしたので、借金がほとんど丸々残っていたのですが、すぐに銀行と相談し、エキシマレーザーのための追加融資をお願いしました。そして荒井先生と同じWF-LASIKであるiLASIKを導入しました。私が初めてLASIKを執刀する時、超多忙の荒井先生はあの時の言葉通り、わざわざ広島まできてくれて、スーパーバイザーを務めてくださいました。無事、LASIKが終わった時、それは一人の眼科医の人生が変わった瞬間でもありました。
 以来、9年間屈折矯正を専門に手術をしてきましたが、充実した眼科医人生を送れていることに、人生を変えてくれた荒井先生に感謝しています。多焦点IOLが先進医療として認められてから急激に普及している今、屈折矯正に興味をもっている先生が増えているかもしれません。そういう先生のお手伝いをしたい。まだまだ未熟でそんな立場には達していませんが、いつの日か、荒井先生に教えていただいたサイエンス・アート・ヒューマニティを、今度は自分が次世代に伝えられる人間になれるよう、精進を続けていきたいと思っています。

2019年5月23日

レーシック手術ができる眼科医はほんの一握り!

医療法人社団インフィニティメディカル八王子友愛眼科理事長 今野公士

 このコラムを読みはじめたあなたは、レーシックに関心を持っていらっしゃる方だと思います。そして、眼科医も皆様のようにレーシックに関心を持ち、知識を持っているとお考えではありませんか。眼科医は結膜炎や白内障などの病気のように、レーシックを熟知しているのでしょうか? 驚くべきことに、答えは“ノー”なのです。さらに、レーシック手術を執刀できる眼科医は全国でも数えるほどしかいないのです。驚きではありませんか? ではどうしてこんなに少ないのでしょうか。それは、眼科は専門分野が多く細分化されていること、またレーシックが自由(自費)診療だからです。 私が勤務していた大学病院は網膜という目の奥の病気が専門の病院でしたので、目の表側の手術であるレーシックはしていませんでした。また保険診療施設でしたので自由診療を学ぶ機会もありませんでした。しかし、眼科医という仕事は近視や乱視の矯正を担当しなければなりません。眼鏡やコンタクトレンズは眼科専門医でなくても医師であればだれでも処方する資格がありますが、レーシック手術は眼科専門医を取得し、眼科臨床医としても十分な経験を積まなければ施術を行うことはできません。私は専門医取得後、幸運にもレーシックを学ぶ機会に恵まれ、多くの経験を積むことができました。その結果、レーシックは適応を正しく選べばほぼ100%満足される安全な手術であることがわかりました。しかし、利益を優先する安易な考えで研鑽を積まずに執刀した心ない一部の医師によって、合併症や後遺症を残した残念な事件も起きてしまいました。このような医師は経験未熟ですから患者さんは集まりませんので、手術料を安価にすることによって症例の獲得をしようとしました。レーシック手術は、設備投資と機械を維持するのにとてもお金がかかります。また、使用する器具も使い捨てのものが多いためコストがかかります。コストがとても高い手術ですので、生半可な気持ちでは事業を継続していくことはできません。レーシックを安価で提供したクリニックは、大切な滅菌消毒などをはぶきコスト削減したため惨事を招きました。レーシック施術にはコストが大変高くかかります。そのため経営的に負担となり、真面目に取り組んできた先生ですら維持が大変でやめてしまうのも事実です。したがって、今もレーシック手術を継続している眼科の施設は、きちんとした経営基盤を備え、安全なレーシックを提供したいと思っている熱意のある先生たちばかりです。 いかがでしょうか。このような経緯からレーシック手術ができる眼科医はほんの一握りなのです。特にこの安心レーシックネットワークに所属している施設は、すべてレーシックに真摯に取り組んでいる施設ばかりですので、文字通り安心してレーシック手術をうけていただけます。あなたも裸眼で生活する快適さを獲得してください。

2018年9月3日

春思

お茶の水・井上眼科クリニック 玉置正一

 先日、外来に手術後10年以上ぶりの患者さんがやってきた。視力は両眼とも1.2で特に問題はなかったのだが、海外に引っ越すのでその前に検診をとのことだった。カルテをみると、懐かしい検査データが並んでいた。LASIKの適応検査では、たくさんの検査が必要である。中でも角膜の手術だから、角膜のデータは非常に重要だ。角膜の厚みも大事だし、角膜の形状も重要だ。ただ、昔の角膜形状解析装置はドライアイや眼表面の影響を受けやすく、判断に迷う症例もままあった。特に角膜後面の解析装置は、雑誌のモデルの撮影かという位、パシャパシャまぶしい光を浴びせて時間もかかった。しかしながら近年の眼科領域における検査機器の進歩には目を見張るものがあり、多彩な前眼部画像診断装置が登場している。それらによって以前よりもはるかにスクリーニングは楽に精密になったし、術後の経過観察にも必須となっている。変わったのは検査機器だけではない。LASIKではまず角膜にフラップと呼ばれるふたのようなものを作り、それをめくってエキシマレーザーを照射していくのだが、以前はフラップを作るのにマイクロケラトームという電動のメスしかなかった。今ではフェムトセカンドレーザーを使ってフラップを作るのが主流になっているし、エキシマレーザーも角膜の形状や収差(眼鏡では矯正できない細かい歪み)に合わせて照射することができるようになって視力の質もあがっている。振り返ってみると、昔から安全性や精度に関して優れていたが、さらに屈折矯正手術も進歩しているのだなと感慨深いものがある。
 その日は、競艇の選手になりたいとLASIKをされた女性も定期検査に来られていた。診察室に入ってくるなり、「先生、合格しました!」と嬉しそうに報告してくれた。はつらつとした彼女の笑顔を見ると、こちらも嬉しくなってくる。こういう時こそ医者冥利につきるというもので、屈折矯正をやっていて良かったと感じる瞬間である。彼女もそうだが、裸眼視力が必要で自分の夢の実現のために10代でLASIKを受ける人も多い。パイロットになるために、競輪の選手になるために、競馬の騎手になるんです、自衛隊に入りたい、夢に向かって進んでいる人はパワーに満ちている。そういった人の夢を手術を通して応援できることはやりがいがあるし、何よりこちらの方がこれからも頑張っていこうという前に進むエネルギーをもらうことができる。
 思えばLASIKは老若男女受けることができる手術なので様々な人達と出会ってきた。「結婚するのでブライダルレーシック希望です」「子育てに眼鏡やコンタクトは大変なので子供が生まれる前に裸眼になりたいです」「海外に行く前にコンタクトから解放されたい」「発達障害のために眼鏡やコンタクトが使えないんです」「地震や災害時裸眼で見えないと困るので」。その他、プロの格闘家やスポーツ選手、新しい趣味や生活のために、等々。いろんな人達の人生の転機に関われることは素敵だし、LASIK手術で+αができると考えると嬉しい。と同時にこれからもLASIK等の屈折矯正手術が適切に理解され、適切に行われ、その満足度がさらに100%に近づくよう研鑽に努めなければと身の引き締まる思いもする。
 東京では例年よりも早く桜が開花した、春光うららかなある日の外来にふと思った話でした。

2018年5月1日

LASIK術後11年 

大塚眼科クリニック 大塚宏之

川崎で開業している大塚です。初めてのコラムなので何を書こうかと思いましたが、私のレーシック経験談にさせていただきます。実は私も近視でしたが、年齢的に老眼が出ることを考えてレーシックは自分には必要ないと思っていたのですが、レーシック後の患者さんの術後満足度がとても高く、あまりにも嬉しそうにしているのを見て、自分も受けたくなってしまったのでした。そして、私にLASIKを教えてくださった上野の吉野眼科の吉野健一先生に執刀をお願いしました。
 術後しばらく、光がにじんだりまぶしく見えるハロー・グレアがありましたが、特に日常生活に支障はありませんでした。今でもメガネ・コンタクトレンズから開放された事に感謝です。私は眼科医で手術もしていましたので、手元の細かい作業が楽にできるように屈折矯正の目標を0.9にしました。なので今でも老眼鏡無しで手術を行っております。ゴルフで間違ってドライバーがあたってしまうと、自分のボールがよく見えないのがちょっと残念ですが、このあたりをよくご相談して年齢やライフスタイルに合った視力の目標設定をすることがとても重要です。
 術後10 年も経つと自分がコンタクトレンズをしていた事を忘れてしまいます。たしかに術前に不安があることはよくわかります。よ~く担当の先生にご相談ください。レーシックはとてもすばらしい手術だと思います。たくさんの近視、乱視の患者様に裸眼視力を感動してもらえると幸です。

2018年4月1日

お問い合わせ 安心LASIKネットワーク事務局

TEL:03-6456-4018

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