レーシックの合併症・後遺症などのリスクについて

レーシックは、視力矯正に有効な手術です。しかし、リスクがないわけではありません。現在のところ、100%安全といえる手術は存在しないからです。解剖学的には正常な眼球に対して行うため、リスクには特に注意が必要といえるでしょう。

 

この記事では、レーシックを受ける前に知っておきたい合併症・後遺症などのリスクを解説しています。さらに、信頼できるクリニックの選び方も紹介しています。以下の情報を参考にすれば、レーシックを受けるときに注意するべきポイントがわかるはずです。

 

視力矯正手術を受けたいものの、リスクが心配と感じている方は参考にしてください。

全国のレーシックが受けられるクリニック・病院一覧はこちら

 

レーシック手術のリスク、合併症、後遺症

 

レーシックには、いくつかのリスクが存在します。代表的なものは次の通りです。

 

削った角膜はもとに戻すことができない

 

レーシックは、角膜の形状を変化させることで視力を矯正する手術です。具体的には、次の流れで行います。

 

  1. 角膜に切れ目を入れてフラップと呼ばれる蓋をつくる
  2. フラップをめくって角膜にレーザーを照射し角膜を削る
  3. フラップをもとの位置に戻す

 

レーシックは、角膜を削り屈折力を変化させる手術です。削った角膜をもとの状態に戻すことはできません。角膜実質はほとんど再生しないからです。

 

したがって、再手術を行えないケースもあります。レーシックは、信頼できるクリニックで受けることが重要といえるでしょう。

 

近視に戻る

 

レーシック後に、近視の状態に戻ることもあります。

 

視力が低下する主な理由は、眼球内部の圧力で薄く削った部分が押されてカーブが強くなるからと考えられています。また、加齢とともに焦点を合わせる機能が低下して問題が顕在化するケースもあります。

 

いずれにせよ、手術前と同程度まで視力が低下することは基本的にありません。近視の状態に戻ったとしても、手術前よりはよく見えていることが一般的です。

 

視力の低下が気になる場合は、再手術を検討できます。ただし、角膜の厚みが十分に残っている場合に限定されます。

近視の原因と治療法

不正乱視

 

不正乱視は、何かしらの原因で角膜の表面がデコボコしているため焦点が合わない状態です。

 

主な原因として、怪我や炎症などがあげられます。また、レーシックも原因になりえます。フラップを戻すときに、わずかなシワやズレが生じることなどがあるからです。これらにより、角膜の表面にデコボコが生じた場合も不正乱視を起こしてしまいます。

 

見え方に支障が生じている場合は、フラップを剥がしてシワやズレを直す処置を行います。見え方に支障がない場合は、そのままの状態でも問題ありません。

 

遠視化

 

レーシックを受けてから、矯正の誤差によって遠視化することもあります。遠視は、網膜よりも奥(後ろ)でピントが合っている状態です。遠くを見るときはわずかな調節、近くを見るときは強い調節が必要になります。いずれにせよ、正視より調節力が必要になるため、目の疲れを感じやすいといえます。

 

レーシックで遠視になる主な理由は、予定よりもレーザーが作用しすぎることといえるでしょう。また、術前検査による誤差の可能性もあります。

 

遠視化は、術前に詳細な検査を行うことで予防できます。したがって、医療機関を慎重に選ぶことが重要です。

レーシックを受けてから遠視化した場合は、メガネ・コンタクトレンズの使用、再手術を検討します。

 

視力が低下するリスク

 

ライフスタイルによっては、レーシックを受けてから視力が再び低下することもあります。

 

ただし、近視の進行は20代で止まるため、レーシック後に視力が低下(近視が進行)するケースは多くありません。

近くばかりを見ている方などに考えられるリスクです。

デスクワーク中心など、目を酷使するライフスタイルの方は注意が必要といえるでしょう。

 

視力の低下を予防するため、定期的に遠くを見て目を休めるなどの取り組みが必要になります。

視力低下の原因とその対策

 

過矯正

 

過矯正は、目標よりも矯正しすぎた状態です。端的に説明すると、近視を矯正するためレーシックを行った結果、遠視になってしまった状態といえるでしょう。この点では前述の遠視化と同じことです。しかし、近視の治療での過矯正(近視化)、乱視の治療での過矯正(乱視軸の逆転)なども過矯正に含まれます。

 

原因はさまざまですが、レーザーや視力検査の誤差などがあげられます。

また、角膜の傷が治る過程で屈折が変化して過矯正になることもあります。前述の通り、遠視は網膜よりも後ろでピントが合っている状態です。

ピントの調整が過度に必要になるため、目の疲れを感じやすくなります。

 

対処法は、遠視化で説明した内容と同じです。

注意点として、術後すぐは遠視になりやすいことがあげられます。視力の戻りを加味して、過矯正気味にレーザーを照射するクリニックがあるからです。

したがって、主治医から説明を受けている場合は、経過を観察する必要があります。

 

ハローグレア

 

ハローグレアは、暗闇だと光の周りにモヤが見える症状(ハロー)、暗闇だと光がまぶしく見える症状(グレア)です。レーシックを受けると、合併症としてこれらの症状が現れることがあります。

 

主な原因は、角膜の形状が変化したことです。細かな歪みが生じるため、このような症状が現れます。ハローグレアは時間の経過とともに改善するケースがほとんどです。

 

症状が残る場合は、歪みを補正する手術(カスタムレーシック)やハードコンタクトレンズの使用などで対処します。

レーシック手術後のハローグレアとは?原因から予防まで詳しく解説

 

ドライアイ

 

術後すぐから術後3か月ごろまでの間に起こりやすい合併症としてドライアイがあげられます。

 

ドライアイは、何かしらの原因で目に涙の安定性が低下する病気です。目の渇きや目の疲れ、目の痛みなどを引き起こします。

レーシックでは、角膜の三叉神経を切断するため起こると考えられています。知覚が低下することで、涙の分泌量が減少するからです。ただし、三叉神経は3カ月程度で再生し、涙の分泌量も改善します。

 

したがって、ほとんどの場合は点眼で対処できます。点眼で治らない場合は、涙点プラグによる治療を行います。涙点プラグは、涙の排出路にあたる涙点に栓(プラグ)をする治療です。

 

レーシック後のドライアイに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

レーシックを検討されている方は、ぜひご覧ください。

レーシックをするとドライアイになる?納得して治療に臨むことが大切

 

角膜混濁

 

レーシックの合併症として角膜混濁もあげられます。角膜混濁は、何かしらの原因で透明の角膜が濁ってしまう状態ですが、レーシックでは非常に稀です。

 

光を取り込みにくくなるため、暗くゆがんだような見え方になります。症状がひどいと、一時的に視力が大きく低下することもあります。

 

ケラトエクタジア

 

発症率は非常に低いですが、レーシックで最も注意したい合併症です。医原性の円錐角膜(角膜の変形)とも言えます。

 

主な症状は近視・乱視の増加に伴う視力の低下、ハローグレアの増強などです。ケラトエクタジアは、術前に角膜に異常があると発症しやすいと考えられています。したがって、術前の適応検査が重要な意味を持ちます。

 

リスクを避けるため、適切な適応検査を行えるクリニックを選ぶことが重要です。発症して症状が強い場合は、ハードコンタクトレンズで対処します。また、角膜を強くする治療や角膜移植などが必要になることもあります。

 

フラップトラブル

 

レーシックでは、フラップに関するトラブルが発生することも考えられます。

代表的なトラブルといえるのが、フラップにシワやズレが生じることです。

 

これらにより不正乱視が引き起こされる恐れがあります。早期であればシワやズレは、フラップを起こして戻すことで治療できます。

 

感染症

 

他の手術と同じく、感染症も合併症としてあげられます。感染症は、角膜混濁の原因になりえます。注意が必要な合併症といえるでしょう。レーシックでは非常に稀です。

 

ただし、信頼できる医療機関で手術を受けて医師の指導を守り生活すれば、感染症を起こすリスクは抑えられます。感染症を発症した場合は、抗生剤などで対処することになります。

 

 

レーシックに対応する安全なクリニックの選び方

 

ここからは、クリニックを選ぶうえで注意したいポイントを解説します。

 

医師の経歴

 

まずは、医師の経歴を確認しましょう。

 

日本眼科学会は、屈折矯正手術を行う術者の必須条件として「日本眼科学会認定の眼科専門医」であることをあげています。屈折矯正手術は、眼科専門領域に位置付けられる治療法だからです。

 

手術に関係する知識・技術はもちろん、目の病気などさまざまなリスクを適切に評価する知識・技術なども求められます。

 

クリニックの中には、日本眼科学会認定の眼科専門医以外の医師がレーシックの手術を行っているところもあります。

 

参考:日本眼科学会「屈折矯正手術のガイドライン(第7版)

 

検査

 

レーシックは、目の健康状態や矯正量を適切に評価してから受ける必要があります。

 

また、適切に検査を行わないと、最新の医療機器を使用しても期待する結果は得にくくなります。レーシックを受ける前に、受けられる検査の内容を確認しておきましょう。

 

万が一に備えて、アフターケアについて確認しておくことも重要です。

 

費用

 

予算に限りがあったとしても、費用だけでクリニックを選ぶことはおすすめできません。安ければ良い、高ければ良いといえる治療ではないからです。

 

費用以外の面をしっかりと調べてからクリニックを選ぶ必要があります。費用を重視したい方は「高くてもこのクリニックを選ぶか」を考えてみるとよいでしょう。

 

レーシックはリスクを理解してから受けましょう

 

レーシックのリスクについて解説しました。以前よりも安全に受けられるようになっていますが、それでも一定のリスクは存在します。

 

手術を受けてから後悔することがないように、考えられる合併症や後遺症、信頼できるクリニックの選び方を把握しておきましょう。

 

安心LASIKネットワークでは、レーシックを安心して受けていただけるよう、眼科専門医による正しい情報を発信しています。

また、安心してレーシックを受けていただける全国の大学病院・眼科クリニックは下記でご紹介しています。

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安心LASIKネットワークとは


安心LASIKネットワークとは、屈折矯正手術を専門とする眼科専門医の集まりで、お互いの「知識」「技術」「情意」について信頼し、紹介し合える医師・施設のネットワークです。

 

インターネットには膨大な量の視力矯正についての情報がありますが、それらすべてが正しい情報とは限りません。
安心LASIKネットワークでは、レーシックを含む視力矯正を行いたいと検討している方に向けて、安心して手術を受けて頂けるよう、レーシックのみを推奨するのではなく中立な立場で、視力矯正に関する正しい情報を発信しております。

 

安心LASIKネットワーク加盟クリニックについて


安心LASIKネットワークでは、全国各地の大学病院や眼科クリニックが加盟しております。


以下の条件を満たした施設のみが加盟しております。
*一部抜粋となりますので、詳しくはこちらのページをご覧下さい。

 

【安心の条件】

  • 1,お互いが信頼し、紹介しあえる医師 または施設である
  • 2,執刀医が「眼科専門医」であると同時に、角膜の生理や疾患、 眼光学に精通している
  • 3,術前検査と適応の見極め、手術に至るまでのプロセスを 時間をかけて丁寧に正確に行っている
  • 4,厚生労働省が認可したレーザーをはじめとする 医療機器を使用している
  • 5,適切な価格設定であり、 極端な割引や、紹介制度で患者や手術を誘導していない

 

【経歴】
南青山アイクリニックの院長としてレーシックなどのレーザー屈折矯正手術に取り組み、症例数は16000症例を超える。22年の長期データを蓄積し、レーザー治療のプロフェッショナルである。

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