レーシック手術後のハロやグレアとは?原因から予防まで詳しく解説
一度手術をすれば、正常な視力やクリアな視界が望めるレーシック。
眼鏡やコンタクトレンズを使わずにくっきり見えることは、視力が悪い人にとってとても魅力的ですよね。
しかし、「近視がかなり強いけど、レーシックって受けられるのかな?」「レーシックで矯正できる度数ってどのくらいだろう?」そんな悩みや、疑問をお持ちではないでしょうか。
実はレーシックを受けるには、度数の限界があります。
今回の記事では、前半で強度近視の度数や種類について解説し、後半でレーシックは強度近視でも受けられるのか、まとめてみました。
レーシック検討中の方やご自身の近視度数が適用範囲か気になる方は、情報のひとつとしてぜひご覧ください。
Contents
強度近視とは、近視の度合いが強い状態を指します。
そもそも近視とは、眼軸(角膜の頂点から中心窩までの距離)が長くなって網膜上にピントが合わなくなる屈折異常です。
屈折異常によって焦点の合う位置が網膜より前にズレ、屈折異常が強ければ強いほど短い距離(手前)にしか焦点が合わなくなってしまいます。
網膜はカメラのフィルムのような役割を果たしており、網膜で焦点が合っていないとハッキリ物が見えません。
そして近視のレベルが強いと「強度近視」となり、十数センチ先の物でもぼやけて見えてしまうのです。
近視の強さは、視力ではなく屈折度を表す「ジオプトリー(D)」という単位が用いられ、その値で「軽度近視」「中等度近視」「強度近視」「最強度近視」に分類されます。
では、どのくらいの値で「強度近視」と分類されるのでしょうか?
ジオプトリーが-6D以上-10D未満になると「強度近視」に分類され、-10D以上は「最強度近視」に分類されます。
ちなみに-3D未満は「軽度近視」、-3D以上-6D未満は「中等度近視」となります。
つまり、ジオプトリーの値が大きいほど、近視の度合いも強くなるのです。
眼鏡やコンタクトレンズを使用している方は、処方箋やパッケージなどにレンズの度数が記載されているのを見たことがあるかもしれません。
レンズの度数はジオプトリー(D)で表されています。
「視力が悪い」と自覚している方は、使用しているレンズの度数(ジオプトリ―)も高いのではないでしょうか。
強度近視には、「軸性近視」と「屈折性近視」の2種類あります。 ここではそれぞれの強度近視について説明します。
軸性近視は、眼軸が長い状態の強度近視を指します。
角膜の頂点から中心窩までの眼軸の長さが27mm以上(正常値は約24mm)の場合、強度近視となります。
眼軸が長いことで、網膜より手前でピントが合い、くっきり見えず物がぼやけてしまうのです。
一度眼軸が伸びてしまうと、目薬やトレーニングをしても視力回復は見込めないと言われています。
また、眼軸が長いと網膜や脈絡膜が伸びて薄く広がってしまい、負担がかかります。
その結果、網膜や視神経に異常が生じ、病的近視に繋がってしまう危険性も。
眼軸が長い強度近視の場合は、病的近視への変化に注意が必要です。
角膜や水晶体の屈折力が強いために生じる近視を、屈折性近視と呼びます。
パソコンや本など近くで集中して見過ぎた結果、目の筋肉が緊張して水晶体の厚みの調節がうまくいかなくなり、遠くの物が見えにくくなるのです。
屈折性近視は目薬の使用や目のトレーニングなどを行い、目の筋肉の緊張をほぐすことで改善される場合もあります。
レーシックを受けるには、近視の度合いにも適応範囲があります。
どのくらいの度合いなら、レーシック適用となるのでしょうか?
ここでは近視の度合いやそのほかの条件など、レーシックの適用範囲について紹介します。
ただ、ジオプトリーの数値だけで判断するのではなく、検査の結果や医師の見解を踏まえ、レーシックを受けるかどうか検討しましょう。
近視度数におけるレーシック適用範囲は、-10Dが限界で、-6Dまでが理想範囲とされています。
場合によっては限界値まで適用可能ですが、多くの眼科では理想値範囲内でのレーシックを薦めています。
また、日本眼科学会による屈折矯正手術のガイドラインによると、近視の矯正量の限度を原則-6Dまでとしています。
近視のレーシック適用範囲は、-6Dまでが理想ということがわかりました。
-6Dを超える強度近視の場合は、レーシックでの矯正に限界があるだけでなく、角膜を削る量が多くなりリスクが高くなってしまうのです。
また、強度近視でレーシックを受けると矯正精度が落ちて、過矯正になりピント調整に負担がかかってしまう場合や、後に近視に逆戻りしてしまい再度視力が低下する ケースがあります。
角膜をたくさん削って過度に平にするため、暗いところでの見え方が悪くなることがあります。
強度近視の方は、ICLなどレーシック以外の選択肢を考えることも必要でしょう。
レーシックを受けるには、術前1年半くらいの間、度数が安定していることも条件です。
ホルモンの影響で度数の変動が不安定な妊娠中は、レーシックを受けることができません。
ホルモンによる度数の変動は個人差も大きくパターンが読みにくいので、通常時よりリスクが高まるとされています。
レーシック適用については近視の度数も重要ですが、適応検査を受け、検査結果から総合的に判断するのが大切です。
強度近視でも、検査結果によってはレーシックが適用可能な場合もあります。
逆に軽度近視でも、角膜の形や心身の状態によって、レーシック適用外になることも。
まずは眼科に相談し、適応検査を受けてみましょう。
では、乱視の場合はどうでしょうか。
乱視の場合にも、適用範囲があり、手術を受けることで矯正できる範囲が決められています。
詳しくはこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、強度近視やレーシック適用度数などについてご理解いただけたのではないでしょうか。
レーシックは近視の度数はもちろん、適応検査や医師の見解も重要になってくるので、安心して受けられる病院を選びましょう!
安心LASIKネットワークでは、レーシックを安心して受けていただけるよう、眼科専門医による正しい情報を発信しています。
また、安心してレーシックを受けていただける全国の大学病院・眼科クリニックは下記でご紹介しています。
【経歴】南青山アイクリニックの院長としてレーシックなどのレーザー屈折矯正手術に取り組み、症例数は16000症例を超える。22年の長期データを蓄積し、レーザー治療のプロフェッショナルである。