レーシックの仕組みと手術手順や機材
あなたの目は乱視が入っていますね、と言われた経験はありませんか。
実は、人によって程度の差はあっても、ほとんどの人の目が乱視を持っていると言われています。
乱視、遠視、近視などを屈折異常と総称しますが、乱視とは一体どういう状態なのでしょうか。
この記事では、乱視が起きる仕組みや治療法についてくわしく解説していきます。
一般的にはメガネやコンタクトで矯正する方法がとられますが、手術による治療法もあります。
眠っている時間以外は、ずっと働いている目。
何十年も付き合っていく大切な身体の一部だからこそ、知識を身につけ、安全な治療法探しに役立ててください。
乱視とは、見えるものの距離にかかわらずピントが合わない状態のことをさします。
水晶体や角膜のゆがみによって、目に入ってくる光の焦点が複数でき、1ヶ所に集まらないことが原因です。
そのため、対象が常にぶれたり、ぼやけたりして見えてしまうのです。
本来、見える仕組みは、目に入ってくる光が、レンズの役割をする水晶体と角膜を通って屈折し、目の奥にある網膜で1ヶ所に集まることで、ものの形がはっきりと見えます。
人の身体において、全くゆがみのない角膜や水晶体が作られることは珍しいことから、ほとんどの人の目に乱視があると考えられています。
乱視が起きる原因は、主に角膜にあります。
乱視には正乱視と不正乱視の2種類があり、角膜の異常によって名前が異なります。
乱視のない目とは、角膜がきれいな円形をしており、光を1ヶ所に集めることができます。
正乱視とは、ほとんどの場合、生まれつきの角膜の形状によって起こる乱視で、眼鏡で矯正ができます。
正乱視の角膜は、楕円形で光の屈折が角度によって異なり、うまく1ヶ所に集められないため、ピントがずれてしまうのです。
一方、不正乱視は、目の怪我や疾患などで後天的に起こる可能性が高く、角膜の表面に凸凹やゆがみがあることでピントが合わなくなります。
手ブレした写真のように、見るものが何重にもぶれて見えてしまうのです。不正乱視は眼鏡では矯正できません。
乱視を治療する方法はいくつかあります。
簡単にできるのは、乱視専用のメガネやコンタクトレンズでピントを合わせる方法です。
正乱視は眼鏡、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ、レーシックで矯正ができます。
不正乱視は、メガネやソフトコンタクトレンズでは矯正できず、ハードコンタクトレンズを使った矯正方法が向いています。
不正乱視の一部は「カスタムレーシック」というオーダーメイドのレーシックで矯正できる場合があります。
レーシックとは、レーザーで角膜のカーブに変化をつけることによって、屈折異常を矯正する手術です。
臨床応用から30年以上経ち技術も発達しているため、効果が安定しています。
手術が成功すれば、メガネやコンタクトに頼らなくても、裸眼で過ごすことができます。
見え方が変わったことで、生活の質が大きく向上したという人も。
ただし、乱視の度数によって十分に矯正できないこともあるのです。
乱視の強い方は、レーシックよりも眼内コンタクトレンズの手術が向いています。
メリット、デメリットをどちらも考えた上で手術を受けるかどうかは、医師に相談して決めるのをおすすめします。
【関連記事】レーシック手術とは?メリットデメリットも把握しよう
ほかにも、近視であっても強度の場合は矯正できない場合があります。
詳しくはこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
レーシックで治せる度数の限界は?強度近視とレーシックについて
レーシックは15分程度で終わる手術です。
フラップとは、角膜のふたのようなものです。
フラップを作ることで、術後の角膜を保護し、早期回復に役立てます。
手術後のダウンタイムがほとんどなく、早期に快適な視力が得られると評価されています。
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで乱視の仕組みや治療法がご理解いただけたと思います。
レーシック手術を行う眼科が増える一方で、質と安全性が保障されていない病院で手術を受け、問題になったこともあります。
手術を受けたいと思われる方は、技術が保証された安心できる病院を選びましょう。
安心LASIKネットワークでは、レーシックを安心して受けていただけるよう、眼科専門医による正しい情報を発信しています。
また、安心してレーシックを受けていただける全国の大学病院・眼科クリニックは下ご紹介しています。
【経歴】南青山アイクリニックの院長としてレーシックなどのレーザー屈折矯正手術に取り組み、症例数は16000症例を超える。22年の長期データを蓄積し、レーザー治療のプロフェッショナルである。