レーシック手術って痛いの?手術中と術後の痛みについて解説

近視や乱視、遠視を治療する屈折矯正手術の一つであるレーシック手術は、比較的短期間で視力が回復し、手術時間も短く日帰りが可能なことから、近年急速に普及した治療法です。

1年間でおよそ45万件の手術が行われており、現在最もポピュラーな視力回復法と言えるでしょう。

レーシック手術では角膜にレーザーを照射し、角膜のカーブ(曲率)を変えることによって屈折力を調整しますが、「角膜にレーザーを当てるなんて痛そう…」と痛みを気にする方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、レーシック手術の痛みに不安を抱える方に向けて、手術中の痛みや手術後の痛みについて解説します。

これからレーシック手術を受ける方や、レーシック手術を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

 

手術中の痛みについて

「眼球にレーザーを照射する」と聞くと、とても痛そうに思われるレーシック手術ですが、実際に手術中は痛みを感じるのでしょうか。

 

レーシック手術ではまず初めに点眼麻酔を行います。

点眼麻酔とは、目の表面に麻酔をかけるための点眼タイプの薬剤のことで、レーシック手術だけでなく、白内障手術などにも用いられています。

目薬のなので、眼球に針で注射をするようなことはなく、恐怖心も少ないでしょう。

このような麻酔処置を事前に行うため、手術中はレーザーが当たっている感覚もなく、痛みも特に感じることはありません。

麻酔後は視界もぼやけており、手術そのものにかかる時間も両目合わせて15分前後なので、痛みもストレスもなくあっという間に終了します。

 

ただし、手術中は目を固定する器具のようなものを装着するため、多少圧迫されているような感覚はあるでしょう。

そのほか触られたり押されたりする感覚や、目を大きく開くための違和感もありますが、痛みを強く感じることはありません。

 

 

手術後の痛みについて

次にレーシック手術後の痛みについて見ていきましょう。 手術後に痛みが生じる可能性として、大きく2つ挙げられます。

 

麻酔が切れることによる痛み

手術後、点眼麻酔が切れたあとに痛みを感じる可能性があります。

この痛みには個人差があり、全く痛みを感じない方もいれば、麻酔が切れるとゴロゴロとした異物感やしみる感覚、目が開けにくいような痛みを感じる人など、人それぞれです。

ただし、それらは2~3時間で治まることが多く、ほとんどの場合は翌日までにはなくなります。

中には1週間ほど痛みやゴロゴロした異物感を感じる人もいますが、手術後には痛み止めの点眼や内服薬の処方も可能なので、我慢できないほど痛いということはあまりないでしょう。

 

ドライアイによる痛み

レーシック術後1ヶ月程度、ドライアイ症状が出ることがあります。

このため、朝晩やパソコンなどで眼を使ったあとに、乾燥による痛みが出ることがあります。

ドライアイ点眼などの治療によって緩和できますし、術後ドライアイは一時的な合併症なので、時間とともに症状は消えていきます。

 

レーシック手術後のドライアイについては、こちらの記事でより詳しくご紹介しています。

ぜひご覧ください。

レーシックをするとドライアイになる?納得して治療に臨むことが大切

 

 

レーシック手術の痛みは人それぞれ

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで、レーシック手術の痛みについてご理解いただけたと思います。

レーシック手術は基本的に、術中、術後に痛みは少ない手術です。

しかし、それでも痛みに対して不安がある方は、事前に医師としっかり相談したうえで手術を受けるようにしましょう。

 

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【経歴】
南青山アイクリニックの院長としてレーシックなどのレーザー屈折矯正手術に取り組み、症例数は16000症例を超える。22年の長期データを蓄積し、レーザー治療のプロフェッショナルである。

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