視力低下の原因とその対策

「以前よりも目が悪くなったかも」「視力低下の原因が気になる」などと感じていませんか。
同じ生活を続けているにもかかわらず、目が見えにくくなると心配になるでしょう。
不便さを感じることもあるはずです。
視力低下には、さまざまな原因があります。
失明につながるような病気が隠れていることもあるため、軽視しないことが重要です。

 

この記事では、視力低下を引き起こす主な原因と視力低下が気になるときに取り組みたい対策を紹介しています。

目が見えにくくなったと感じている方は参考にしてください。

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視力低下の原因と症状

 

ピントをうまく調整できない状態は近視・遠視・乱視・老眼などに分かれます。
これらの状態に陥ると、モノが見えにくくなります。

ここでは、近視・遠視・乱視・老眼について解説するとともに目が悪くなる原因を紹介します。

 

近視

 

近視の特徴は、近くのものははっきり、遠くのものはぼやけて見えることです。

 

焦点を結ぶべき網膜よりも手前で焦点を結んでいる状態です。
眼軸長が長い場合や角膜・水晶体の屈折力が強い場合に引き起こされます。
眼軸は、角膜から網膜までの距離です。
つまり、眼球が奥に長いと近視になります。

 

近視の原因とその治療法については、こちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

近視の原因と治療法5選

 

遠視

 

網膜よりも奥で焦点を結んでいる状態です。

リラックスした状態だと、近くのモノにも遠くのモノにも焦点は合いません。遠視の場合は、ピント調整が常に必要です。したがって、疲れ目になりやすい傾向があります。

 

また、加齢とともに自覚する方が多い点も特徴です。年をとるとピントを調整する力が衰えるため、遠視を原因とする視力低下に気づきやすくなります。

 

老眼

 

加齢により水晶体の弾力性が低下することで引き起こされる状態です。水晶体は、厚みを変化させることで光の屈折をコントロールしています。

 

具体的には、近くを見るときは厚く、遠くを見るときは薄くなることで屈折をコントロールしているのです。加齢により水晶体が硬くなると、厚みをうまくコントロールできなくなります。

特に、厚みを増すことが難しくなります。その結果、近くなどを見にくくなった状態が老眼です。

 

目の病気

 

ここからは、視力が低下する原因を解説します。視力が急激に低下する場合は、目の病気が潜んでいる可能性があります。視力に影響を与える代表的な目の病気は次の通りです。

 

白内障

 

水晶体が白っぽく濁る病気です。水晶体はレンズ役を果たしているため、白く濁ると光を眼底へ届けにくくなります。したがって、視力が低下する、視野がかすむ、光がまぶしく感じるなどの症状が現れます。

ただし、具体的な症状は人により異なります。水晶体の濁り方には個人差があるからです。例えば、モノがダブって見える、視野が暗いなどの症状を自覚する方もいます。

 

白内障の主な原因は加齢です。糖尿病など他の病気に併発することや外傷で発症することなどもあります。

 

急性緑内障発作

 

房水(眼の中を一定の経路で循環している液体)の排水口にあたる隅角が詰まり、眼圧が高くなった状態です。房水の循環により圧力(眼圧)が発生することで、眼球の形状は保たれます。ただし、眼圧が高くなりすぎると、視神経の障害が発生しやすくなります。つまり、緑内障のリスクが高まるのです。

 

急性緑内障発作では、視力低下のほか頭痛、眼痛、吐き気、目のかすみ、目の充血などの症状が引き起こされます。いずれにせよ、早期発見・早期治療が重要な病気です。疑いがある場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

 

黄斑変性症

 

老化による萎縮や新生血管からの出血などで黄斑部がダメージを受ける病気です。黄斑部は、フィルム役にあたる網膜の中央に位置します。モノを識別したり色を見分けたりする働きをもっているため、網膜の中でも特に重要とされています。

 

黄斑部がダメージを受けると、視力の低下や視野の中央が欠けるなどの症状が引き起こされます。失明を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

 

障害を受けた部分を再生することはできませんが、治療で進行をくいとめることはできます。したがって、黄斑変性症も早期治療が必要です。

 

網膜剥離

 

網膜を構成する神経網膜が、同じく網膜を構成する網膜色素上皮から剥がれる病気です。網膜色素上皮には栄養を届ける働きがあるため、網膜剥離を発症すると視細胞へ栄養を届けられなくなります。したがって、剥がれた部分の視野が見えにくくなるなどの症状が現れます。

 

網膜剥離は、頭部や眼球に加わる物理的な衝撃や加齢の影響で引き起こされます。網膜剥離の前兆として飛蚊症が現れることもあります。飛蚊症は、視野の中に小さな虫が飛んでいるように見える症状です。

 

網膜剥離も失明につながる恐れがあるため、早期治療が欠かせません。

 

ぶどう膜炎

 

強膜と網膜の間に位置するぶどう膜に炎症が起きている状態です。ぶどう膜は、虹彩・毛様体・脈絡膜で構成されます。つまり、これらに炎症が起きている状態をぶどう膜炎といいます。ぶどう膜に炎症が起きると、網膜などにも炎症が広がるため視力低下が引き起こされます。

 

ぶどう膜炎の原因は、サルコイドーシス・原田病が中心です。これらのほか、単純ヘルペスウイルスや細菌などが引き起こすこともあります。また、原因がわからないケースも少なくありません。炎症が激しい場合や炎症が長く続いた場合は、低下した視力が元に戻らない恐れがあります。

 

緑内障

 

眼圧が高いことで視神経が障害されて視野が狭くなる病気です。最終的には、視力も低下します。

 

緑内障は、房水の排水口にあたる隅角が開いている開放隅角緑内障と隅角が閉じている閉塞隅角緑内障に分かれます。いずれにせよ、両眼で同時に発症することは少ないため、ある程度、進行するまで気づかないことがほとんどです。

 

障害された視神経は、治療を受けても元には戻りません。定期健診を受けるなどして、早期発見に努めることが重要です。

 

糖尿病網膜症

 

糖尿病の3大合併症のひとつです。具体的には、血糖値が高い状態が続いたことで網膜に引き起こされる血管障害を指します。網膜には細い血管が多いため、糖尿病の影響を受けやすいといえます。

 

糖尿病網膜症を重症度で分類すると、単純糖尿病網膜症・増殖前糖尿病網膜症・増殖糖尿病網膜症に分かれます。増殖糖尿病網膜症は、酸素を補うため脆い新生血管が作られた状態です。硝子体出血や網膜剥離により失明してしまうことがあります。

 

スマホ、PC、テレビなどの画面を見すぎている

 

長時間に及ぶスマホ操作やPC操作は、眼精疲労の原因になりえます。近くを見るためピントを調整し続けなければならず、目と目の周囲の筋肉に大きな負担がかかるからです。

 

眼精疲労では、視力低下や目の痛み、頭痛、肩こりなどの症状が引き起こされます。休んでもすっきりとは回復しないため、適切な治療を受ける必要があります。

 

メガネやコンタクトがあっていない

 

視力矯正のために使用しているメガネやコンタクトも、視力低下の原因になりえます。度数があっていないと、ピントを合わせるため目に大きな負担をかけてしまうからです。近視や乱視などは、気づかない間に進行していることがあります。

 

定期的に検査を受けて、自分に合っているメガネやコンタクトを使用することが大切です。

 

ケガによるもの

 

ケガにより視力が低下することもあります。

 

例えば、眼球破裂や外傷性黄斑円孔などで、目が悪くなることが考えられます。外傷性黄斑円孔は、眼球を打撲することなどで網膜の黄斑部に穴が開いた状態です。これらは、事故やスポーツで起こりやすいと考えられています。

 

ケガをしてから目が見えにくいなどの症状が現れている場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

 

視力低下の対策方法

 

以上の通り、視力低下はさまざまな原因で起こります。ここからは、自分でできる対策を紹介します。

 

目を休める

 

目の酷使は視力低下の原因のひとつです。

 

したがって、目を休めることは視力低下の対策になりえます。具体的には、スマホやパソコンを操作するときは、60分に1回の割合で1分程度目を閉じる時間を作るなどが有効です。

 

より積極的に対策を講じたい方は、目の周りの筋肉をマッサージする、目を温めるなどに取り組んでもよいでしょう。

 

環境を整える

 

環境への配慮も視力低下の対策になりえます。

 

例えば、パソコン作業をするときは、以下の点に注意すると目の負担を抑えられます。

 

  • ・モニターを目線のやや下に設置する
  • ・モニターの明るさを白い紙と同じくらいにする
  • ・モニターにブルーライトカットシールを取り付ける
  • ・湿度を適切に保つ

 

目に負担をかけにくい環境を構築しましょう。

 

違和感を感じたらクリニックや病院へ相談

 

これらの対策を講じても、視力が低下したと感じることはあります。違和感がある場合は、できるだけ早く医療機関に相談することが大切です。視力低下の背後に、大きな病気が潜んでいることがあるからです。

 

視力低下に関わる病気は、早期に対処することで良い結果を得られることが少なくありません。わずかな違和感を見逃さないようにしましょう。

 

視力低下は原因を把握して対処

視力低下の原因と対策を紹介しました。目が見えにくいと感じている方は、以上を参考に対処してみてはいかがでしょうか。

はっきりとした原因がわからない場合や不安を感じる場合は、医療機関で相談することをおすすめします。

 

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【経歴】
南青山アイクリニックの院長としてレーシックなどのレーザー屈折矯正手術に取り組み、症例数は16000症例を超える。22年の長期データを蓄積し、レーザー治療のプロフェッショナルである。

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